本日のカデンツァ

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ドレスデン ゼンパーオーパー ”ジゼル”を観る

8月22日(土)週末を利用して1泊、Dresden(ドレスデン)に出かけた。RBといういわゆる快速電車でライプチヒからは1時間40分でドレスデンに到着。ドレスデンは古くから商業都市として発達し、16世紀以降はザクセン王国の中心として繁栄した都市である。

ゼンパーオーパーは、ドレスデン、エルベ川沿いに位置する世界的に有名な劇場の一つであり、今シーズンもファビオ・ルイージが劇場を取り仕切る。1841年に建築家、ゴットフリード・ゼンパーが建てた劇場であり、現在はザクセン州立歌劇場と呼ばれる。
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本日の演目をみるとデンマーク王立バレエ団の “ジゼル”。せっかく来たのだし、こんな機会でもなければとKasseにチケットを買いにいくと、すでに売り切れとのこと。それでも上演の1時間前にAbendkasse(当日券売り場)に行くと、何とかチケットは入手可能であった。(お手頃なチケットはすでになくCategorieB:Pakette13列22番。)

上演が始まる前に一波乱あり。私の席のすぐ上に貴賓席があり、2階席端からそこに向けて何台も公用カメラが向けられている。いったいなんだろうかと思えば、デンマーク女王、マルグレーデ2世とその妹、ベネディクテ王女がバレエをご鑑賞のため来場されたのだ。これにはびっくり。聴衆は全員立ち上がり、拍手でもってお迎えしたというわけである。
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さて、今回のジゼルは、ダンサーが演技と踊ることをかなり意識して区別しており、まるで二役を演じるように思える。1幕と2幕でのジゼルの演技も踊りも全くキャラクターを変えていたことは圧巻だった。1幕では一人の恋する乙女としての素朴な村娘を、2幕ではさらに踊りがしなやかに伸びやかになり亡霊となった美しく果無いジゼルをと二役を見事に演じ分けていた。死んでしまったジゼルと再会し、アルブレヒトが最後の力を振り絞って踊り、朝が訪れるシーンでは、暗い森にグリーンの照明が床に深く差し込み美しい舞台であった。今回の公演は、ジゼルとアルブレヒトの純愛にフォーカスした演出、ドラマトゥルギーといえるだろう。衣装も古典的でありながら大変美しく、普段からバレエに精通してないものにも目に優しい舞台であった。
終演後は鳴り止まぬ拍手に何度もカーテンコール。来賓もあってかスタンディングオベーションとはならず、拍手と聴衆の足踏み。しかもいつしか拍手がそろっていてびっくり。ドイツの西の方ではこのような経験はないので、これはここ特有のものなのだろうか、と。
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9時10分終演。外はすっかり日が暮れて、一路ノイエマルクトへ。
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2004年に再建された聖母教会(Fruenkirche)を見ながら、外で涼しい風に吹かれながら軽い食事とゼクトを一杯。

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デンマーク王立バレエ団 (2009.8.22 ザクセン州立歌劇場・ドレスデン )
ジゼル    Gudrun Bojesen
アルブレヒト Nehemiah Kish
振付     Jean Coralli and Jules Perrot
演出     Sorella Englund and Nikolaj Hübbe
指揮     Graham Bond
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by aurorapiano | 2009-08-25 05:30 | バレエ

音楽・四方山話


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